印刷面保護
カラー印刷後のインキ皮膜表面の光沢を向上させたり、摩擦・引掻き耐性や薬品耐性を向上させるなどの要求に対しては、通常次の4つの方法があります。
OPニス引き(酸化重合型)
- インラインOPニス、アウトラインOPニス共に可能です。
- ユポのカールやボコつきを防ぐため、ユポ用に調整されたニスを使用してください。
- ニスの種類によっては、経時でニスが黄変してくることがありますのでインキメーカーとご相談ください。
- スーパーユポ(FRB[G])では一般紙用OPニスも使用できます。その場合はスーパーユポの溶剤吸収能力を勘案してください。
- 用途と要求性能に応じてニスの銘柄を選択してください。
UVニスコート(UVニス引き)
- ニス引きによるインキ面保護および光沢向上には、もっとも効果があります。
- ユポの熱収縮・変形・カールを防ぐため、UVランプは必ず低温型タイプ(水冷式または赤外線カット方式)を使ってください。濃色絵柄の場合は高い照射量が必要なため、空冷ランプでは温度が上がり、ユポがボコつきます。目安として棒積みされたユポの紙間温度が50℃を超えないようにしてください。
- 印刷が油性オフセット印刷(酸化重合型インキ)の場合は、オフラインでコートしてください。この場合仕上がりでの光沢を損なわないために、カラー印刷時のスプレー・パウダーを極力少なくするか、UVニスコート前に印刷面のパウダーを除去してください。
インライン水性ニスコート
- ニスコート後のドライヤーはロングデリバリータイプを使用し、ドライヤーの風速・風圧を高くしてニスを十分乾かしてください。
- また、デリバリーのユポのシート温度が35℃を越えないように調整してください。ニスのブロッキングを防止するためです。
- このニスコートは印刷面保護の他に、スプレーパウダー減少及びパイルのブロッキングトラブルを減少させる効果もあります。
- ニスの選定はメーカーにご相談の上事前テストで確認してください。水性ニスは表面平滑性の高いスーパーユポ(FRB)やウルトラユポ(FEB[G]/FEBA)で光沢効果があります。
ビニール引き(艶出し加工)
この方法はユポには適しません。