トップコミットメント

私たちユポ・コーポレーションは新たな商品開発や価値の創造を通じ、社会の期待に応え、企業の社会的責任を全うする会社であり続けます。

ユポ・コーポレーションは、その企業理念に、「人々のより良いくらしを実現する」「私たちだから創造できる価値を提供し続ける」ことを謳っています。

森林資源の保護を目的に「夢の紙」として開発された合成紙「ユポ」は、単なる「紙の代替」ではなく、紙の特性である印刷性・二次加工性・筆記性などに加え、合成樹脂の持つ物性や機能特性を兼ね備える新しい素材として市場に受け入れられ、社会や文化の発展に寄与しています。

このように時代の要請から誕生したユポは、ポリプロピレンと無機充填剤が主原料で、比重が軽く、分別や回収が容易です。ライフサイクルアセスメント(LCA)では単位面積あたりのCO2排出量は紙とほぼ同等で、かつ可燃ごみとして熱回収時の灰分量もコート紙とほぼ同量、熱量も高く良質な燃料として、重油や石炭の代替・軽減に貢献するなど、製造から廃棄に至るまで環境に優しい素材として評価されてきました。
今後は環境問題に対する市場からの要望は益々増えますので、循環型社会の実現に向けたさまざまな問題の解決に向けて、私たちは、これまでのやり方に捉われず、新たな商品や価値の提供に果敢に挑戦し、自らの変革を通じ、更なる成長を目指しています。

2019年には、環境問題への取り組みをより深化させる目的でユポグループの「環境憲章」を定めました。そこでは、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)を踏まえながら、自社(ユポ・グループ)での温室効果ガス(GHG)の削減と、ユポをお使いいただくことによるユーザー様でのGHG削減への貢献を目指します。前者での原料調達から販売(流通)にいたるサプライチェーン各プロセスでのGHG排出量の算出・削減にはじまり、後者ではインモールドラベル用途に代表される、ユポ使用によるユーザー様でのリデュース、リユース、リサイクルなどの省資・省エネ対応や、さらにはユポ・グリーンシリーズに代表されるバイオマス素材使用の製品を通して、グループ一丸で環境問題へ取り組んでまいります。

社会文化活動としては、ユポが画材や印刷物としてアートの分野でご評価いただいていることもあり、弊社はアーティストやデザイナーの方々への協力を積極的におこなっています。デザインを専攻する学生のアイデアを商品化するコンペティションなども国内外で実施してまいりました。これからもさまざまなかたちでアート支援活動に取り組んでいく所存です。また、教育現場へのユポの提供や、自治体からの要請による出前授業へ協力しており、豊かな社会文化への発展に取り組んでいます。

「合成樹脂から夢の紙を作る」という挑戦から始まった私たちユポ・コーポレーションのDNAには、創業より「挑戦すること」が刻まれています。これからも社会の期待に応え、挑戦し、企業の社会的責任を全うする会社であり続けます。

代表取締役社長
内藤 勝弘