コアテクノロジー

独創的なテクノロジーをもとに、ユポならではの高性能・高機能性を力強く発揮し、
新しい価値創出をしていきます。

ユポの製法

国内外で関連特許を多数取得する独自製法

ユポはフィルム法合成紙です。主原料はポリプロピレン樹脂と無機充填剤で、これに少量の添加剤を加えたものを原料として、原理的には二軸延伸フィルム成形によりミクロボイドを発生させながら成膜されています。

最も特徴的なのは製品厚さの厚い物から薄い物まで、ベースとなる基層とその両表面に積層された紙状層とで構成され、多層構造になっている点です。この製造工程は、図1のフローシートに示す通りです。

この特異的なユポの製造方法は当社独自の技術によるもので、ユポに関連するさまざまな特許が日本、中国、米国、欧州などの各国で成立しています。

図-1:ユポの製造プロセス

ユポの構造

基層で強さを、表層で特性を実現。

ユポの基層は縦及び横方向に延伸配向され、主に強度や剛性などの機械的特性の面を受け持っているのに対し、ユポの表裏を構成する表面層は横方向にのみ延伸配向された紙状層となります。

すなわち、この延伸工程において生成された多数のミクロボイドによって光が乱反射し、高い白色度と不透明度が得られ、さらには印刷や筆記性なども向上して紙的な特性が付与されます。また、多数のミクロボイドによって比重が下がり、これがユポの軽量化に寄与しております。なお、基層は縦・横二方向に配向していますが、表裏の紙状層は横方向にのみ配向しておりますので、ユポには方向性があります

図-2に構造図を、また図-3にはユポ及びコート紙、上質紙の表面・断面の電子顕微鏡写真と表面の三次元形状図を掲げます。

図-2:ユポの構造図
図-3:電子顕微鏡写真と三次元構造

ユポの基盤技術とさまざまな用途展開

ユポの特性は、耐久性・耐水性・印刷適性・不透明性といった合成紙一般にみられるものだけではありません。以下の概念図の通り、さまざまな基盤技術を相互に擦りあわせることで、製品に特徴のある機能を付与しています。

ユポ独自の製法により最大限に性能・機能を発揮する原材料の選定と配合などは三菱ケミカルグループとの、表面処理や印刷性能評価などは王子グループとのシナジーにより、合成紙メーカー単独では実現できない高度な技術蓄積があります。

また、ユポ製品への二次的加工をおこなうグループ外のパートナー企業様とも長年の信頼関係に基づいた密接な技術交流をおこない、ユポの機能を広げています。

基盤技術

発現機能(例)

速乾 光反射 保温 破壊 吸着
透気 半透明 溶剤吸収 吸水 対引き裂き
ヒートシール 断熱 手切れ 意匠性 吸油

これらの機能を用いて、ニーズに応じた製品設計をおこない多種多様なソリューションを提供します。

用途(例)

ユポには印刷用途のみならず、工業用フィルムなどの非印刷用途にも多数の実績があります。
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