新製品 ユポタック原紙[高機能品] 型番:SGM 80のご紹介
「SGM 80」は、ユポの基盤技術の「表面処理」と「成膜・成形工程」にて、革新的な新処方を確立し、以下6つの新たな性能を付与しました。この6つの新たな性能により、「SGM 80」は、コンベンショナル印刷適性の向上に加え、UVインクジェットやレーザープリンターといった産業用デジタル印刷機への適性を大幅に向上させたユポタック原紙です。
表面処理の新処方を確立
「紙粉脱落の低減」「インキ耐水密着・耐水擦過性の向上」「インキの滲み低減(UVインクジェット)」
「トナー密着の向上(レーザープリンター)」「表面耐熱性の向上」
成膜・成形の新条件を確立
「熱による収縮の低減」
ユポの基盤技術
①紙粉の低減
従来のユポタック原紙と比較して無機充填剤の脱落による紙粉を低減しました。レタープレス、オフセット、フレキソ、グラビア、シルクスクリーン等のコンベンショナル印刷において、印刷効率改善が期待できます。
- オフセット印刷時の紙粉比較評価※1
UV間欠オフセット輪転印刷機にて、紙粉を見やすくするため、ブランケット圧入れのみを行いました。125mmピッチにて、8,000ショット(合計1,000m)通紙後に、ブランケット赤枠部の紙粉をセロテープで除去して撮影しています。
②インキ耐水密着・耐水擦過性
UVインクジェット、特定ラベル用レーザープリンター※2、溶融熱転写、コンベンショナル印刷において抜群のインキ耐水密着・耐水擦過性を保有。ニス工程の削減が期待できます。
- インキ耐水密着の比較評価写真※1
印刷物を1日浸水後にテープを貼り、低速もしくは高速で手剥離させることでインキ耐水密着力を評価しています。
- インキ耐水擦過性の比較評価写真※1
印刷物に水を滴下し、学振型摩耗試験機にて、200回こすることでインキ耐水擦過性を評価しています。
③UVインクジェットプリンターの適性向上
従来のユポタック原紙と比べ、UVインクジェット印刷時のにじみが非常に小さく、微細な文字等の印刷が必要な管理ラベル等へよりお使いやすくなります。
- UVインクジェット印刷時の比較写真※1
④レーザープリンター用タック原紙としての活用期待
製品表面の耐熱性とトナー密着性の大幅な向上させ、また熱による収縮を低減させたことで印刷時のカールを抑制。オフィスなどで一般的に使用されているレーザープリンター用タック原紙としての活用も期待できます。耐水擦過性も非常に高いため、粘着加工品と特定のラベル用レーザープリンター※2の組み合わせで、海上輸送用ラベルに関する英国規格「BS5609」 で最も厳しいセクション3※4の認証を取得しています。需要増加が見込まれるGHS※5ラベルに最適です。
ラベル用レーザープリンターメーカー様の声
今回、SGM 80粘着加工品にて、BS5609 セクション3を取得されたプリンターメーカー様にインタビューを行いました。株式会社沖データ様の認証取得プリンターは、ロール印刷の狭幅カラーLEDラベルプリンター「PLAVI Pro1050/Pro1040」、日本エレクトロニクス工業株式会社様の認証取得プリンターは、シート印刷のカット紙フルカラーラベルプリンター「JP621-LC」です。それぞれのユポをご検討いただいた理由や今後の展開などをご回答いただきましたので、ぜひご覧ください。
想定用途
耐水擦過性が必要な各種ステッカー・ラベル原紙
- ※1当社測定例です。
- ※2PLAVI Pro1050/Pro1040、日本エレクトロニクス工業株式会社製JP621-LC。
- ※3評価時の絵柄は、JISX9201 N5A.TIFを使用しております。
- ※4海水に24時間浸漬後、海水と砂の混合物の中で転がし、印刷内容が問題なく把握できるかをテストします。
その他にテープ剥離テストや屋外による耐候性テストなども行います。 - ※5化学品の危険有害性ごとに分類基準及びラベルや安全データシートの内容を調和させ、世界的に統一されたルールとして提供するもの。
- ※6写真はイメージです。
- ※「ユポ」及び「ユポタック」は株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標です。
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