一筋縄ではいかない。
だから考え尽くす。

D.N. 鹿島工場 製造部 製造第1グループ
2019年新卒入社 高分子化学専攻(修士)

PROFILEプロフィール

キャリア

2019.4 - 現在

製造部
製造第1グループ

品質及び生産管理に関する業務、生産効率向上に関する検討業務

入社を決めた理由

大学院で高分子フィルムの延伸に関する研究を行っており、その専門性を活かしたいと思ったことがユポ・コーポレーションを志望するきっかけでした。既に入社し活躍していた研究室の先輩が「お勧めの会社だよ」と教えてくれたことも、背中を押してくれました。都会が苦手な私にとって、勤務地が鹿島というのも大きな魅力でした。内々定を得た時点で他社を断り就職活動を切り上げましたが、それほどユポ・コーポレーションは志望度の高い企業だったので、私にとっては自然な選択でした。
採用の担当者が親身になって接してくれたことも、嬉しかったです。社風を反映して真摯な人柄の社員が多いのではと思いました。この印象は入社後も変わりません。有給休暇の取得を申し出ても上司は嫌な顔ひとつせずに快く認めてくれる、そんなところにも人を大切にする当社のカルチャーが表れていると感じます。

私の就職・転職活動

大変だったのは?

地方に住んでいたので、とにかく説明会や面接のたびに東京まで出かけることには苦労しました。電車に揺られて約2時間。Googleマップを見ながら不慣れな都内を歩いて目的の会社まで足を運ぶのは本当に大変でした。金銭的な負担もかなりのものだったと記憶しています。また就職活動の進め方そのものもよくわからず、戸惑うことばかり。試行錯誤の連続だったと思います。

ここだけは負けない!と思ったポイントは?

胸を張って言えるのは、大学院で研究に打ち込んだことです。高分子フィルムの延伸という、かなりとがった分野の研究でした。自分のやりたいようにやらせてもらえる環境だったこともあり、文字通り脇目も振らずに取り組んでいました。「現状を整理し、検討し、実行し、振り返り、また挑戦する」といったサイクルを繰り返しましたが、これはそのまま仕事にも通じることです。そんな本質的なことも研究を通じて身につきました。

INTERVIEWインタビュー

現在の仕事について

マシンたちと向き合いながら

鹿島工場製造部製造第1グループで運転管理の仕事に携わっています。生産能力向上や品質向上のための設備・運転条件の検討など幅広い業務を担当しており、その中の一つが生産計画の策定です。当社の生産機は鹿島工場に3台、アメリカ工場に1台あり、合計の年間生産能力は約4万トン。私はこのうち2台の生産計画を担当しています。この生産機を、可能な限り効率的に運転して生産性を高めていくことが私のミッションです。もちろん生産は営業経由の依頼に基づいて行いますが、単に来た順に進めるわけではありません。製品のカテゴリーや品番の違いによる特徴を考慮し、さらには納期も視野に入れつつ、どの順番で製造すれば最も効率的かを判断し、生産計画を組み立てていきます。
運転員の方への配慮も不可欠です。2台の生産機があるため運転員の方の作業負荷が偏らずに、安全に作業できるよう細心の注意を配らなくてはなりません。運転員の方もベテランになると私の親世代。配慮に欠けた生産計画を立て、迷惑をかけてしまったこともありました。しかしベテラン運転員の方の考え方には、改善のヒントがあるということです。試行錯誤しながら学んでいく、その積み重ねがより効率的で安定した生産につながります。

仕事のやりがい

すべての経験が成長の糧になる

私が向き合っている生産機は、当たり前ですが“機械”です。機械系の出身ではない私にとって手ごわい相手であることは間違いありません。大学院で高分子フィルム延伸装置を自分で整備した経験はあったものの、生産機はそれと比べものにならないほど複雑な機械です。しかし、だからといって臆することはありませんでした。生産機のトラブルが発生したらその事象を調査して原因を突き止め、改善し、テストを行う。そのロジカルなアプローチは大学院での研究と本質的に変わることはなく、考え尽くして原因を解明できたときの喜びは最高です。その繰り返しによって知識はしっかりと蓄積されていきました。
一筋縄ではいかない相手だからこそ、発生原因を突き止めるために調査し、対策を考えているときは、知的好奇心が大きく刺激されます。周囲と密にコミュニケーションを取り、その経験と知識を吸収することも、学びに対する喜びにつながっています。

忘れられないあの仕事

あり得ないトラブルとの対峙

24時間働き続ける生産機。しかし機械には予期せぬトラブルがつきものです。トラブルで生産機が止まってしまえば、お客様にご迷惑をおかけすることにもなりかねません。あるとき私が直面したのは、過去に例のないトラブルでした。ベテランの運転員の方に聞いても首をひねるばかり。原因の見当すらつかず、背中を冷たい汗が流れていくのを感じながら、私は立ち尽くしてしまいました。開発研究所やグローバル・カスタマー・サポートセンターなど様々な部署の協力のもと再発防止に向けて試行錯誤を繰り返し、なんとか安定した生産を再開できました。現在では機械・設備メーカーのエンジニアの方の協力を仰ぎながら、同じトラブルを二度と起こさないように原因の究明に努めつつ、抜本的な対策に取り組んでいます。
原因不明の理由で生産が止まってしまったというのは、私にとっては修羅場です。しかしそんなときこそ成長のチャンス。修羅場の数だけ大きく成長できると信じ、トラブルに立ち向かっています。

これからの自分

上司の背中を追いかけながら

入社3年目になりました。責任ある仕事を任されてはきたものの、まだまだ経験不足を実感しています。将来のキャリアについて具体的に考えるのはまだ先だと感じており、今は目の前の仕事を1つひとつ着実にこなしていきながら、製造部の中で自分のミッションを果たせる人材になることが大切だと感じています。
目標とするのは現在の上司です。とにかく何でも知っていて、その膨大な知識量には圧倒されます。いつか対等にディスカッションできるようになることが目標です。また責任感とリーダーシップも素晴らしく、どんな事態に陥っても冷静沈着に判断を下せる点も尊敬しています。すぐ目の前にこうした目標とすべき存在がいることを、嬉しく思います。この上司のように、私もどんなときでも頼りにされ、「君に任せておけば安心だ」と言われるような存在を目指していきます。脇目も振らず、まっすぐに前を向いて歩いていくつもりです。

SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 8:00前日の生産状況の確認、現場巡回
  • 8:30グループ内朝会、メール確認
  • 9:00運転管理者とディスカッション
    (前週の生産状況や改善検討など)
  • 10:00検討業務(デスクワーク)
  • 12:00休憩
  • 13:00生産機での検討、
    条件確認やサンプル取りなど
  • 15:00グループ内打ち合わせ
    (次週生産分の懸念事項確認)
  • 16:00資料作成、操業成績要因の調査
  • 18:00現場巡回、帰宅

PRIVATE

プライベートの過ごし方

基本的に休日も平日と同じ朝6時に起床します。外出することは少なく、ゲームをして過ごすことが多いです。大学時代の友人や、会社の他部署の方と遊ぶこともあります。12時間続けることも珍しくありません。結果が明確で、勝ち負けのはっきりしている点がゲームの魅力です。だから達成感があり、仕事以外でも成長の実感が得られます。

MY YUPO

お気に入りの「ユポ」

鹿島工場で生産量の多いユポインモールドラベル(ISF 105)。文字通り、会社の大黒柱の製品です。生産計画の立場からすると、いかにこの製品を効率よく生産するかが重要なポイント。そのため生産機に機嫌よく働いてもらうことに力を注いでいます。安定生産を続けていくための要の製品なのです。

ISF 105は、ボトル成形と同時にラベリングが可能なインモールドラベル用原紙です。容器とラベルの接着不良が起きにくく、帯電防止にも優れているという特徴をもっています。食品やトイレタリー容器のインモールドラベルとして幅広く使われています。

※事例の画像はイメージです。

MESSAGE

未来のユポメンバーへ

ユポ・コーポレーションの社員のバックグラウンドは多彩。様々な専門性をもった社員が活躍しているので、誰でも力を発揮できるフィールドがあります。私が求めたいのは、責任感があり、たとえ失敗しても他人のせいにせず、しっかりと内省できる人。大学の研究と違って仕事は1人ではできないので、周囲と適切なコミュニケーションを取る力も必要です。決して話し上手である必要はありません。口下手でも大丈夫。誰とでも真摯に向き合い、気配りできることが良好なコミュニケーションにつながるのです。その結果がよりよいパフォーマンスを生むことになると思います。

※部署名・インタビュー内容は取材当時のものです。

OTHER PEOPLE他の社員インタビュー

WORK&PEOPLE

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