市場の声は、
未来からの声だ。

R.K. 開発部 マネージャー
2011年新卒入社 有機化学専攻(修士)

PROFILEプロフィール

キャリア

2011.4 - 2015.3

鹿島工場 生産管理部

品質・生産性向上に関わる技術検討、データ解析、海外子会社との製品品質会議の取りまとめ


2015.4 - 2018.3

東京本社 グローバル・
カスタマー・
サポートセンター

印刷会社や加工会社など顧客に対するテクニカルサポート、技術的な問い合わせに対する調査と改善


2018.4 - 現在

東京本社 開発部

新製品開発。顧客要求の基材設計への反映。試作品の評価等。既存製品拡販のためのテクニカルサポート

入社を決めた理由

就職活動をするまでユポは知りませんでした。そもそものきっかけは、地方から夜行バスに乗ってはるばる東京の合同企業説明会に参加したことです。ユポ・コーポレーションのブースで声をかけられ、「破ってみて」とユポを手渡された私は、力いっぱいに引っ張っても、自分の想像に反して破れないユポに驚き、「なぜ?」と疑問が湧きました。そこからユポへの興味が一気に高まりました。
調べてみると世界トップクラスのシェアを誇るメーカーなのに、会社の規模がさほど大きくない点にも魅力を感じました。1人ひとりが働きがいを実感できる、ちょうどいい大きさの会社だと思ったのです。そして面接等を通じて接した社員の人柄の温かさに触れ、入社を決断しました。

私の就職・転職活動

大変だったのは?

地方に住んでいたので、何度も東京や大阪まで出ていかなくてはならないことが大変でした。各企業とも私のような地方在住者には時間的・経済的な配慮をしてくれましたが、ユポも同様に親身だったように記憶しています。リーマンショックによる就職氷河期だったので逆風は感じましたが、ことさら苦労したというわけではなかったと思います。

ここだけは負けない!と思ったポイントは?

大学2年生の海外旅行で自分の英語が通じないことにショックを受け、本格的に英語を学びました。オーストラリアで1年間のワーキングホリデーも経験。日本で知り合ったオーストラリア人の帰郷に便乗し、私を含めて4人の共同生活を送るまでになりました。この経験を通じて英語力が磨かれたのはもちろん、コミュニケーション力を身につけることができたと思います。また多様な価値観を肌で学んだことから、人の話に耳を傾け、自分と異なる考え方も受け入れられるようになりました。

INTERVIEWインタビュー

現在の仕事について

潜在的なニーズからヒントをつかむ

開発部という部署名の通り、新製品の開発に携わっています。実際の開発業務そのものは鹿島にある開発研究所が行いますが、私はそのための製品コンセプト設計を主に担います。基本的には、市場の声に耳を傾けることが出発点。いわゆるニーズ型の開発スタイルです。もちろんニーズは簡単につかめるものではありません。営業担当者と一緒にお客様のもとへ訪問してご意見を伺ったり、海外の販売拠点から届けられたお客様の声を聞いたり、そこから潜在的なニーズをつかみとり、新しい製品開発のコンセプトへと昇華させています。このプロセスでは、開発研究所や製造、営業部門との綿密な連携が大切となります。収益性を判断するために経理部門との調整も必要です。
入社して数年間、私は鹿島工場で品質管理業務に携わっていました。当時からコミュニケーションをとっていた現場のメンバーとの関係もあり、新製品を製造する際のコストや生産機の運用体制などについて現場の忌憚のない意見を聞くことができます。
残念ながら私にはまだ開発初期から携わった新製品を市場に送り出した経験がありませんが、間もなくいくつか上市できそうだという手応えを感じているところです。

仕事のやりがい

正解がない難しさと面白さ

メーカーにとって開発の仕事は華やかというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際は、日々市場の声に真摯に向き合い続ける地道な仕事です。新しい製品を生み出さなくてはというプレッシャーもあり、実際に市場に送り出してみるまでヒットするかどうかわかりません。新製品開発には多くの人の協力とコストがかかります。開発した新製品がもし市場に受け入れられなかったらという心配は頭の中にありますが、そうならないように確度を上げていくことが重要と考えます。
新しい製品づくりに携わることは面白く、無から有を生み出す醍醐味があります。苦労して生み出した製品が、世の中に出て社会の様々なシーンで使われているのを目にすることは、メーカーで働く人間にとって最高の喜びでしょう。私も早くそんな喜びを味わいたいと思いながら、日々の業務に取り組んでいます。

忘れられないあの仕事

アメリカとの調整に挑んだ1年目

現在進めている製品開発については詳しくお話しできないので、鹿島工場時代に経験した印象的な出来事をご紹介します。私がユポに入社したのは東日本大震災の直後。待ち受けていたのは、震災の影響で、鹿島工場でのユポの生産が一部ストップしてしまったことでした。対応策として取られたのが、アメリカの工場での応援生産です。ただ当時同じ品番のユポでも鹿島工場とアメリカの工場では品質に微妙な差がありました。そこで私はアメリカの品質担当者と、細かなスペックや留意点を調整し、日本のお客様にご迷惑をおかけすることなくユポを供給できました。
入社間もない新入社員の私にこうした重要な業務を任せてくれたことに驚いたとともに、グローバルな仕事に携われた喜びを感じました。国や地域によって市場の要求が微妙に変わり、それに合わせて製品をつくっていくことが重要であると学んだ経験は、現在の新製品開発の仕事にも役立っています。

これからの自分

海外と国内を結ぶハブを目指して

まずは現在開発中の新製品を市場に送り出すことが一番の目標です。もちろん1つだけにとどまらず、続けて上市することを目指していきます。今後はユポの中での海外市場の比重が高まり、海外とのビジネスが増えていくことが予想されます。そうした変化に対応してグローバルに活躍できる人材になれるように日々業務にあたっています。具体的には、製品開発において海外と国内のハブ的な役割を発揮しつつ、グローバルなマーケット開拓にも取り組んでいきたいですし、いつかは海外拠点で活躍してみたいという希望もあります。当社では定期的に上司との面談があり、自分の希望を直接伝えることが可能です。こうした機会を積極的に活用することでアピールし、将来のチャンスにつなげていきたいと思っています。

SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 9:00メールチェック
  • 11:00各種テーマの方向性の検討、
    資料づくり
  • 12:00昼食
  • 13:00お客様と打ち合わせ
  • 15:00社内打ち合わせ(開発部メンバー)
  • 17:00社内打ち合わせ(営業メンバー)
  • 18:00開発研究所との会議用資料づくり
  • 19:00メールチェック後、退社

PRIVATE

プライベートの過ごし方

7歳の息子と5歳の娘がいます。休日には公園で遊んだり、近くの野山を散策したりして過ごしています。趣味はカメラ。筑波山が近いので、豊かな自然を撮影して楽しんでいます。また家族全員スポーツが好きなので、みんなでバドミントンやサッカーで遊ぶこともあります。

MY YUPO

お気に入りの「ユポ」

どのユポも社員として誇らしいですが、特に自分が開発中の製品ともなると、愛着はひとしおです。開発中ですので詳しくご紹介はできませんが、今まで以上に環境に配慮したユポになる予定です。ユポは意外なところで使われており、皆さんの生活の身近なところで活躍しています。ギターのピックアップに使われているユポもあります。私が開発した製品も、皆さんのすぐ近くで使われると嬉しいです。

新製品の上市は楽しみですが、発売がゴールではありません。むしろそれは通過点。発売後にいかに市場に受け入れられるか、役に立てるかが本当に価値あるものづくりだと思っています。

MESSAGE

未来のユポメンバーへ

当社で活躍するには、自分の意見・考えをしっかり持ち、それを論理的に周囲へ伝えていく力が求められます。「君はどう思う?」と問われることが本当に多く、そこで的確に答えるには常に当事者意識を持つことが必要です。さらには自分のことだけでなく、全体に目を配り、常に全体最適の視点から仕事を進める力も重要です。
もし皆さんが開発の仕事に携わりたいならば、あらゆる事柄に対して好奇心を忘れないでください。自分の研究室に閉じこもるのではなく、アンテナを高く掲げ、世の中を広く知ろうとすることが大切です。そのアンテナを通じて得たものは、どんなことであれ、必ず開発の仕事に役立つはずです。

※部署名・インタビュー内容は取材当時のものです。

OTHER PEOPLE他の社員インタビュー

WORK&PEOPLE

強い想いは、破れない。

新しい未来に向けてともに挑戦できる方を
お待ちしています。