未来は待つのではなく
創るもの。

T.O. 開発研究所 イノベーション開発室
2017年新卒入社 高分子化学専攻(修士)

PROFILEプロフィール

キャリア

2017.4 - 2020.6

開発研究所 商品開発室

新しいユポの開発。既存製品改良の検討


2020.7 - 現在

開発研究所
イノベーション開発室

将来のユポの新しい柱になるような新規技術や新規用途などの開発・開拓

入社を決めた理由

特に業界や職種を定めず、幅広い分野の会社を見てみようと考えて就職活動をスタートしました。ユポ・コーポレーションは毎年大学で会社説明会を開いていたので名前は知っており、とりあえず受けてみようと考えていました。しかし詳しく調べていくうちに、志望度がどんどん上がっていったのです。
理由の1つが、社員数300人という規模感でした。一緒に働いている社員の顔がしっかりと見え、一体感を持ちながら仕事ができると思いました。事業についても、世の中の役に立つ製品を、化学と物理の力を使うことで自ら生み出せることに魅力を感じました。そして決め手になったのが社風です。チャレンジングな風土があり、自分の声が周囲にきちんと届く風通しのよさを感じました。ここならば伸び伸びと自分らしく働けるのではないかと考え、内定をいただいた数社の中から、ユポ・コーポレーションに入社することにしました。

私の就職・転職活動

大変だったのは?

研究活動に加え、サークル活動、アルバイトと忙しい日々を過ごしていたので、時間のやりくりには苦労しました。当時は中部地方に住んでおり、東京や大阪の会社までの交通費の負担も非常に重かったです。就職活動はとにかくお金がかかるというのが実感でした。

ここだけは負けない!と思ったポイントは?

どんなことに直面しても投げ出さず、前向きにやってやろうと向かっていくのが私の持ち味です。自分の研究とはまるで異なる先輩の卒論を手伝うことになったときも「なぜ自分が」という思いを抱きつつも最後までやり抜き、最終的にはいい勉強になりました。初めは意味がないと思えたことからも得られるものがあると知り、どんなときも投げ出さず前向きに取り組む気持ちが強くなったと思います。またサークル活動で所属したオーケストラでは、約100人で1つの曲を完成させるために数ヵ月間連携を取り続けるという経験も。この経験からチームワークの大切さ、仲間を鼓舞する難しさなどを学びました。

INTERVIEWインタビュー

現在の仕事について

20年後の主力製品を生み出すために

イノベーション開発室のミッションは、数年後、数10年後に製品として花開くことが期待される“タネ”を見つけ出すことです。現在のユポ・コーポレーションを支えている稼ぎ頭の製品の中には20年前に開発されたものもあり、今でも改良を続けて社会のニーズに応え続けています。そのおかげでユポ・コーポレーションは世界的なリーディングカンパニーのポジションにいられています。しかし現在の主力製品が20年後も売れ続けている保証はありません。ガラケーが一気にスマートフォンに置き換わったように、誰も想像できなかった劇的な変化が突然起こるかもしれないのが現代です。競合他社の追い上げもますます激しくなっていくでしょう。そうした危機感が、イノベーション開発室の背景にあります。
これまでの製品開発は既存の製品に対する市場の声を聞くことから始まっていました。しかしそれだけではイノベーションは生まれません。まったく異なる市場、まったく異なる技術からイノベーションが起きることを信じ、異業種企業とのコラボレーションを含め、アプローチを続けています。現在の技術の外側に新しいニーズやシーズが発見できるかもしれず、そこにしっかり目を向けることがイノベーション開発室の使命です。
この使命を背負い、私は現在、他社との協業でまったく新しいユポを開発しています。企業秘密の観点から他社の情報開示がわずかしかない状況下、我々が求める品質を有する製品をどのように実現するかを一緒に考え、試行錯誤しながら実験・テスト・試作などの開発業務を進めています。

仕事のやりがい

思いついたことは何でもやりたい

開発研究所所属が決まったのは2017年4月末。大学の研究とは違う、事業性を考えた開発という業務に対してワクワク感がありました。化学や物理の基礎知識を用いながら、世の中に存在しない製品を自らの手で生み出せることに、1人の技術者として最高の喜びを感じています。ユポが大切にしている価値観の一つである「チャレンジ精神」で従来のルールや発想に縛られず、思いついたことには失敗を恐れずに挑戦する姿勢を大切にしながら、日々、業務にあたっています。現在はいくつかの検討テーマを担当しており、この中から次世代の主力商品が誕生する可能性もあり、モチベーション高く取り組むことができています。
もちろん最初の発想は思いつきから始まったとしても、製品化を目指した研究テーマとして進めていくためには、量産化に至るまでの技術的な課題や収益性の検討など、多方面からのアプローチが不可欠です。いくつもの問題を乗り越えながら製品化に向けて歩みを進めていくことは、技術者としての大きな喜びです。

忘れられないあの仕事

知恵と経験を集結させて難題に立ち向かう

イノベーション開発室に異動する前のことですが、急ぎでサンプル開発を進めた案件が印象に残っています。「このサンプルを大至急つくって欲しい」と役員から直接言われたのが年の瀬のこと。詳しく聞くと年明けすぐに必要とのことでした。
私は大急ぎで改良に着手。年末年始の休みに突入するまでの間に問題点を分析して原因を特定し、解決案を立案しました。しかし解決策が合っているかどうかは実際に作ってみないとわかりません。モヤモヤした気持ちのまま年末年始の休みに突入し、お正月の間も頭の中はずっとこの案件のことでいっぱいでした。幸いにして年明け一番の実機試作で問題を解決でき、サンプルをお客様のご要望通りに納めることができました。このサンプル作製がうまくいったのは製造や本社の開発メンバーも必死になって協力してくれたことが大きいと感じています。どんなに頑張っても1人の力には限界があります。周囲の発想や知恵を集めることが、よりよいものづくりにつながります。人の力をコーディネートしながら前に進んでいく力も、技術者にとっては大切であると学びました。

これからの自分

コミュニケーションを大切に

開発に関しては、テーマ探索から売り込みまでの一連の業務を自らの手でやり遂げたいと思っています。テーマ探索では数10年後の柱となる製品につながるようなテーマを見つけたいと考えており、売り込みについては営業担当と協力しながら進めていきたいです。その実現のため、まずは今の担当テーマをやり遂げ、次の段階に進むことが私の目標です。
私自身のキャリアに関しては、お客様と直接関わりの持てる仕事を経験したいと思っています。開発業務はどうしても社外の人と接触する時間が少なくなりがちです。だからこそ自分の可能性の幅を広げる意味でも社外の人とコミュニケーションを取る機会を増やし、その経験を将来に向けた財産にしたいと思います。

SCHEDULE

1週間のスケジュール

  • AM 開発品作製のための準備
    PM 工場内他部署及び本社と
    打ち合わせ
  • AM 開発品作製 (実機試作など)
    PM 開発品作製 (実機試作など)
  • AM 室ミーティング
    PM 所内小集団活動に関する
    打ち合わせ
  • AM 発表資料作成
    PM 開発品評価立ち会い
  • AM 評価結果の確認、課題抽出
    PM 次回開発品作製段取り

PRIVATE

プライベートの過ごし方

学生時代に所属していたオーケストラで担当していたのが、ティンパニ。現在も引き続きティンパニを演奏しており、コロナ禍前は毎週のように各地の演奏会に呼ばれて叩いていました。最近は演奏会も再開され、毎月1回以上、各地のステージに立って演奏しています。一方、最近本格的に勉強を始めたのがワインです。以前は日本酒党でしたが、ステイホームをきっかけにワインも飲むようになり、とうとうワインセラーまで買ってしまいました。興味がわくとすぐにのめり込んでしまうタイプとよく言われます。近々ワイン関連の資格でも取ろうかと考えています。

MY YUPO

お気に入りの「ユポ」

入社したての新人の頃に携わったのが「ユポトレース」関連の業務。現在も「ユポトレース」、「アルファユポ」(RMM 400)といった製品の仕事に携わっており、これらの半透明品に愛着をもっています。これらが使われている場面を日常で見かけることはあまりありませんが、普段私たちの目につかないところで頑張ってくれていると思うと、嬉しくなります。

「ユポトレース」は、トレーシングペーパーのように光を通す半透明シリーズ。一般的なトレース紙よりも、折れに強く、しっとりした手触りです。パッケージやカレンダーなどのデザインに変化をつけるマテリアルとしても効果的です。「アルファユポ」(RMM 400)はバックライトポスターとして使用され、一般的なフィルムよりも、鮮やかで明るい色彩が得られます。

※事例の画像はイメージです。

MESSAGE

未来のユポメンバーへ

創立から50年の節目を過ぎ、ユポ・コーポレーションは100年企業を目指してさらに歩みを加速させています。「自分の思いを社内外に発信したい」「考えたことをどんどん実践したい」という方と一緒に、ぜひ100周年に向けて会社をどのように成長させていくかを考えたいと思います。
常に高い志をもち、主体的に取り組む姿勢があれば、ユポ・コーポレーションでの仕事はきっと楽しくなるはずです。これからどんな未来をつくっていきたいか、一緒に語り合いませんか。

※部署名・インタビュー内容は取材当時のものです。

OTHER PEOPLE他の社員インタビュー

WORK&PEOPLE

強い想いは、破れない。

新しい未来に向けてともに挑戦できる方を
お待ちしています。