不屈のスピリットで
挑み続ける技術開発。

Y.K. 開発研究所 基盤開発室
2019年新卒入社 生物科学専攻(修士)

PROFILEプロフィール

キャリア

2019.4 - 現在

開発研究所 基盤開発室

将来のユポに活用できる基盤技術の検討。新製品開発を担当

入社を決めた理由

ユポのことは以前から知っていました。趣味の脱出ゲームで使われている地図がとても水に強いことに驚いたら、友人が「それはユポだよ」と教えてくれたのです。そのため就活サイトでユポ・コーポレーションの名前を見つけたときは“あの合成紙の会社だ”とすぐにイメージがわき、ためらうことなくエントリーしました。
好奇心旺盛で、わからないことは突き詰めて考えることが好きな私は、当初から研究開発職を志望。面接でのやりとりを通じ、この会社で働いている自分をイメージできたことが入社の決め手となりました。会社全体を見渡しながら仕事に取り組める規模感も心地よく感じられました。

私の就職・転職活動

大変だったのは?

学部時代は生物が専攻だったこともあり、当初は食品メーカーも候補に考えていました。しかし思うように前に進めず、友人たちが内定を勝ち取る中、私は内定をまったく獲得できませんでした。今振り返れば自己分析が不十分で、自分の志向をはっきりと認識しておらず、単に専攻だけで就職先を考えていたためだと思います。博士後期課程への進学も選択肢に入れた状態で就職活動を進めており、自分は何をやりたいのか、どのような働き方をしたいのか、さらに突き詰めて考えてから就職活動を始めるべきでした。

ここだけは負けない!と思ったポイントは?

私は“運”がいいほうだと感じています。就職活動で内定が得られず、自分だけが出遅れたと思っていたものの、ようやく8月頃になって内定を取れたのがユポ・コーポレーション。結果として自分に最も合っている企業に巡り会えました。趣味のボードゲームでもサイコロを振るといい目が出ることが多いと思っています。運がいいと信じることで多少アンラッキーが続いてもポジティブに取り組むことができ、それがいい結果を招くことにつながっているのかもしれません。

INTERVIEWインタビュー

現在の仕事について

シーズから始まるチャレンジ

私が所属する基盤開発室では基礎検討から出発して、将来の製品開発に応用できる可能性のある新技術の検討やそこから派生する新製品の開発等を担っています。製品開発にはシーズからスタートするケースと市場のニーズからスタートするケースがありますが、基盤開発室ではどちらのケースもありえます。シーズ型の場合、新技術として応用できそうなタネの探索のために文献調査から出発。リサーチの結果、有望な技術を見つけると製品への応用を目指して実験を繰り返し、要求性能を満たせるか検討を重ねます。最終的な目標は、新製品としての上市や生産への反映、特許出願などです。
新製品開発は決して簡単なことではなく、“これは!”と思った技術でも実験の結果が期待外れに終わることも珍しくありません。一方の性能が満足いくものであっても、片方の性能が低下するトレードオフも頻繁にあります。しかしどのような結果も後々になって役立つかもしれません。知識欲を大切に、折れることなく挑み続ける、研究者魂を大切にしています。

仕事のやりがい

試行錯誤を重ねて道を開いていく

開発の仕事は失敗の連続です。しかし自分の運のよさを信じ、きっと結果オーライになるとポジティブに考えて取り組んでいます。実験で仮説とは違う結果が得られたときはその理由について文献をリサーチして明らかにします。そのような試行錯誤を続けていると、別々の実験の失敗理由が結びついて、突然新しい道が開けることも珍しくありません。その発想に対して粘り強くテストを重ねて実証を行い、開発へと目指して進んでいきます。行き詰まり狭まっていた視界が開けた瞬間がとても嬉しく、開発研究の醍醐味だと感じています。
開発という知的冒険をどのように進めていくかは、基本的に各人に委ねられており、主体的に取り組む姿勢は不可欠です。また開発者として互いをリスペクトする風土があり、1、2年目の新人でも議論の場では対等で、先輩から意見を求められます。裁量権の大きさは少数精鋭の組織ならではの魅力です。

忘れられないあの仕事

プレッシャーに打ち勝って成功をつかむ

入社1年目のことです。基盤開発室に配属されてまだ1ヵ月の私が命じられたのは、ある大学とスタートしたばかりだった共同研究の担当者。早速キックオフのミーティングで説明役を担いました。樹脂の特性について研究している研究室とのコラボレーションで、私には基本的な知見すらなく、冷や汗をかきながらの仕事となりました。専攻が近い同期から大学時代の教科書を借りて、毎日勉強していました。幸いなことにこの共同研究は先輩の支援もあって、スタート2年半で特許出願までこぎ着けることができました。さらに役員表彰もいただいたことは私自身にとって想定外だったのはもちろんのこと、それ以上に周囲の皆さんが「すごい!」と喜んでくださったのが嬉しかったです。
また初めての実機試作も思い出深いものでした。普段はパイロット成形という、実際の3分の1程度サイズの成形機で開発中のユポを実験的に生産します。それに対して生産機を止め、実際の生産と同規模で行うのが実機試作。もちろん原料も大量に使用します。試作とはいえ要する金額は莫大で、絶対に成功させてみせるという覚悟で、綿密な計画を立てて臨みました。幸いにも結果は成功。必要なサンプルはわずか数メートルでも、それには大きな費用がかかったのです。開発の仕事における責任の重さと醍醐味を実感しました。

これからの自分

誰からも信頼される人材を目指して

現在取り組んでいる開発テーマは2つあります。それらを製品として上市させることが当面の目標です。もちろんそれには数年がかりとなりますが、自信はあります。自分が世の中に送り出した製品を一消費者の立場で目にできたらどんな気持ちになるのか、今から楽しみです。
現在の部署は大変に恵まれた環境と感じており、上司も先輩も尊敬できる方ばかりです。身近にそうした目標とする存在がいることで、いつかは自分も同じような存在になりたいというモチベーションにつながっています。この目標のためにも自ら主体的に学ぶ姿勢を大切にし、スキルを磨いて、周囲から頼りにされる存在になりたいと考えています。そしてある程度成果を出せるようになったら別の部署も経験して知識や視点の幅を広げていき、最終的には社内全体で信頼される人材になることを目標にしています。

SCHEDULE

1週間のスケジュール

  • AM 依頼していた評価結果の考察
    PM パイロット成形の計画書作成
  • AM 会議資料作成、チームへ計画の
    相談
    PM 他部署を交えた開発進捗会議
  • AM 室ミーティング
    PM 文献調査(ネット、特許など)
  • AM 開発品をパイロット成形
    PM 開発品をパイロット成形
  • AM パイロット品の印刷テスト
    PM テスト結果まとめ、
    来週~来月の計画作成

PRIVATE

プライベートの過ごし方

住んでいるのは会社の寮。まだ新しい、広くてきれいな空間です。普通のアパートを数部屋まとめて借り上げて寮としており、冷蔵庫・洗濯機つきの快適な部屋に安く住めるので、大変助かっています。休日には他部署の若手社員や同じ職場の先輩を誘って、私の趣味でもあるボードゲームを一緒に楽しむこともあります。最近はガーデニングがマイブームで、寮のベランダに植物をずらりと並べて悦に入っています。

MY YUPO

お気に入りの「ユポ」

就職活動中、ユポ・コーポレーションの説明会で教えてもらったのがユポ電飾用紙。帰り道、電飾看板で使われているのを偶然見かけ「あっ、これだ!」と興奮したのを覚えています。その意味でとても思い出深いユポです。身近なところで、社会に溶け込むように使われているユポ。今でも駅や街角で大きな電飾看板を見かけると、「これもユポかも…」とまじまじと見入ってしまいます。

ユポ電飾用紙はトレーシングペーパーのように光を通す、半透明のユポです。後ろから光が当たるときれいに発色します。適度な不透明性もあり、色の再現性は抜群。非点灯時でも白い肌合いや風景の色などが、自然な明るさで美しく見えます。店舗などの電飾看板等に使用されています。

※事例の画像はイメージです。

MESSAGE

未来のユポメンバーへ

人生において仕事が占めるウエイトは人それぞれでしょうが、私はせっかく社会に出て働くなら存分にその仕事を楽しみたいと思っています。そのほうが人生はずっと豊かになると考えるからです。そんなふうにプラスに仕事を考えられる方と一緒に働きたいです。仕事の目的や意義、志を共有できる方も歓迎します。
また専攻が何であれ、学生時代の研究は真剣に打ち込むことをお勧めします。私も研究活動を通じて課題を設定する力や深くじっくり考える力を磨きましたが、今振り返ればもっと打ち込んでおけばよかったという悔いも残っています。どんな分野だろうと本気で取り組むことによって身についた力は大きな財産であり、社会人になってから必ず役に立つはずです。社会に出ると幅広い領域の知識、知見を吸収することが求められるため、学生時代に磨いた自ら考える姿勢は必ず力になるでしょう。

※部署名・インタビュー内容は取材当時のものです。

OTHER PEOPLE他の社員インタビュー

WORK&PEOPLE

強い想いは、破れない。

新しい未来に向けてともに挑戦できる方を
お待ちしています。