合成紙とは
合成紙とは
合成紙の定義は明確になっておりませんが、一般的な理解として以下のように言われていました。
「合成樹脂を主原料として製造され、その特徴を残しつつ木材パルプを主原料とした“紙”の持つ種々の性質
──特に白さや不透明性などの外観と広範な印刷・加工性能──を付与した製品」
合成紙の多くは、その開発の歴史的経緯から、以下にみられるような特性を持っています。
- 石油から作られる合成樹脂を主原料としており、“プラスチックフィルム”に似た特性を持っている
(代表特性:強度、耐水性など) - 外観は一般の“紙”に非常によく似ており、さらには物性も“紙”に似た特性を兼ねそなえている
(代表特性:不透明性、印刷性など)
しかし近年に登場した「合成紙」では上記の定義を超える商品があり、例えば一般の紙とプラスチックフィルムとを組み合わせた商品も印刷業界では「合成紙」と言われており、合成紙の定義は極めて曖昧になっています。
したがって、現在では合成紙と呼ぶよりも個々の商品名で理解するほうが一般的となっています。