UVオフセット印刷

UVインキの選択

UVオフセットインキの選択は、用途による要求性能をご検討のうえ、各インキメーカーにご相談ください。
特に室外用途の場合には、インキの耐水密着性を事前に検討のうえ選定してください。

グレード別適性

油性/UVオフセット印刷が可能な代表グレードは下記のとおりです。

  油性 UV
FEB(G)
FRB(G)※2
FRR(G)
○/× ×/×
FGS
FPG ×
TPRA
BLR
KPK × ×
SGS※1
GAR※2 ○/○ ○/○
VAFW
WMF※2 ○/○ △/×
WSF※2 ○/○ ×/×
WCFA
WFP ×
QJJ
RMM
IM-L※3 (△)/× ○/×
適性がある。
印刷条件、用途など限定すれば使用可能。
×
使用不可能である。
  1. ※1粘着加工紙、印刷面(マット)の適性を示します。
  2. ※2(表/裏)の適性を示します。
  3. ※3「IM-L」はITE105、IDS80、100、IHC75

その他のグレードについてはお問い合わせください。

UV印刷の時の留意点

  • UVランプは水銀ランプとメタルハライドランプの併用をおすすめします。
  • UVインキは過乳化しやすい傾向があります。油性オフセット印刷時よりもさらに厳しく、湿し水を最小限に絞ってください。
  • 通常のUVランプでは発熱のためユポが伸縮を起こします。低温型ランプ(水冷式、または赤外線カット方式)を使用し、棒積みされたユポの紙間温度が50℃を越えないようにしてください。
  • インキ密着強度は印刷直後には十分でなくても、時間の経過とともに向上します。
  • インターデッキ照射は低温型ランプ以外ではおすすめしません。通常のUVランプでは熱による見当不良、またはインキ密着不足によるインキのブランケット取られが発生します。
  • 印刷は、多色機での1回通しで仕上げてください。熱による見当・寸法不良等のトラブルの危険性を少なくするためです。
  • やむをえず追い刷りや、両面印刷が必要なときは、初刷り後、できるだけすみやかに風入れをして冷却し、空通し、初刷り前の紙面温度にできる限り近い紙面温度にしてから、実施してください。
  • UVランプ周辺は、湿度が低下し、静電気が起こりやすくなっています。トラブルを防ぐためには、
    1. (1)デリバリー付近の湿度を50%以上に設定してください。
    2. (2)イオン化エアーなどの除電器との併用が効果的です。